2009年10月27日火曜日

中島淳一『砂漠の商人』の一人芝居を観劇して

中島淳一さんの『砂漠の商人―ゲッセマネの約束―』を銀座みゆき館劇場にて観劇しました。「キリストと同時代に生き、ローマ帝国の商人を凌ぐ大商人となる事を夢みた石工職人の息子ダニエルが商人になるまでの波乱に満ちた旅路、出会いの神秘を熱情をこめて語る」とちらしに書いてありますが、中島淳一さんの劇ですから当然「一人芝居」で、一人で、少なくとも、5~6人の人物(若者時代と老年時代の切り替えも含めて)をテンポよく切り替えて演じていました。毎回感じるのですが、中島さんの声が本当に深みがあってすばらしいです。

今回は、銀座のみゆき館劇場(初めてお邪魔しました)という舞台の客席との近さもあり、いつもの池袋芸術劇場の芝居以上に、中島さんの熱を直接に感じられました。

二部は、メイクを落としてのいつもの漫談スタイルのお話しでしたが、これも客席を見て、お話の内容を変えるのだと思いますが、とても親しい人相手にリラックスした語りをしているように感じられました。

今日(1028日が楽日の2日公演です)の後は、来年4月上旬に「卑弥呼」を演目にして芸術劇場でまた一人芝居をやるそうです。今からとても楽しみです。

 今回、特に良かったのは、最後の方で、「汝の敵を祝福せよ」という言葉でした。愛せではなく、祝福せよという訳がよかったです。また、行動がなかなかできない私には、「今日の行動が未来の予言となる」という言葉は改めて、日々の行動の大切さを思い出させていただいた気分です。元気をいただきました。

2009年10月5日月曜日

講演会とセミナー

10月3日(土)、4日(日)の午後、キリスト者共同体主催の、ミヒャエル・デーブスさんの講演会「誕生の秘密・死の秘密-人生に働くキリストの力」に参加してきました。テーマがバイオグラフィーに関するものだったので、とても期待が大きかったのですが、その期待を裏切らないすばらしい講演会になりました。講演もすばらしかったし、通訳の香川さんの通訳も最高でした。

内容的には知っていることが多かったです。しかし、やはり自分の知っていると思っていることを、他の人に思い出させてもらうことは、本当に素晴らしいことでだと実感しました。

一番、繰り返し聞かせてもらって、心に残っていることは、「すべてやりとげた決心は私の自我を強めます。すべてやりとげられなかった決心は私の自我を弱めます」という言葉です。つまり、「必ずやりとげられること以外には決心すべきてはない」ということ、決心の内容はどうでもいいから、決めたことをやりぬくことが大切だという話でした。

簡単に決めてしまって、いつの間にか、自然消滅している自分との約束の多さに、自分の自我が弱いのはそのせいかと思い当たってどきっとしました。

もう一つは、「自由というのは、自分でやると言ったことの帰結(結果)に対して自分で責任を取る(担う)ということだ」という言葉です。私はなんて不自由なんだろうと思いました。

4日(日)の午前中は、第4回バッチフラワーシンポジウム2009「バッチフラワーレメディとコミュニケーション」というシンポジウムに参加しました。バイオグラフィーワーカーでバッチのプラクティショナーをしている名古屋の中村かをるさんに招待していただきました。私はバッチフラワーレメディやバッチ博士の哲学にはとても興味がありますが、コースはまだレベル1しか終わっていません。

会場は赤坂見附の駅から坂を上がって、日比谷高校の横にあったのですが、初めて見た日比谷高校の雰囲気に感動しました。会場に集まっていたバッチのプラクティショナーの人たちの明るい健康的な雰囲気もよかったです。

「今、ここ」、「感情」に焦点を当てる、バッチのシンプルに見えるけれどもものすごい深い哲学が、今多くの人をひきつけているのだろうとあらためて感じました。私がバイオグラフィカルカウンセリングのトレーニングで学んだ「ダイアローグ」というのがまさに、「今、ここで何を感じているのか」がエッセンスなので、共通性がはっきり見えてうれしく思いました。