2009年9月27日日曜日

最近読んだ本


図書館から借りて読んだ2冊の本の紹介。

どちらも、教育の本ではないが、教育にとって大きな示唆がある本である。

1冊目は、最近出版された本。

希一郎『僕がワイナリーをつくった理由』(ダイヤモンド社、1500

新潟のワイナリー・カーブ・ドッチのオーナーの話。

  ワイン作りでも、ソーセージ作りでも、①いい原材料を使い、②製造スペースは常に清潔に保ち、③製品は広範囲に流通させないというくだりが、とても面白かった。人づくりでも全く同じことが いえると思う。

ニューズレター「わいんのひとりごと」を使っての仲間(応援団)づくりの話もものすごく参考になった。43歳から夢を追いかけ始めたというのも、その勇気にエネルギーをもらった。

ヴィジョンをしっかり持っている(実際にドイツのワイナリーやアメリカのナパのワイナリーなどを見て研究しているのがその助けになっている)のがすごい。そのために、自分のポリシーを守ることができる。例えば、「誰にでも愛されようと万人受けを目指すと、それ自体やがて個性を失います。」「1割の理解者がいれば、僕は十分なのです」という言葉は重い。子どもは半完成品というドイツ人のような見方も、すごく新鮮な気持ちだった。大人の学びを目指している私も参考にしたいところである。

いつか自分の道に迷ったときに、再読したい本である。

2冊目は、かなり前に出版された本。

横内祐一郎『運を摑む』(学習研究社、1500)

  エレキギターで有名な会社フジゲン(富士弦楽器製造)の会長さんのお話。

  人を育てるという観点からも、壁にぶつかった時に、そこを突き進む力という点からもものすごく勉強になる。アメリカに英語がほとんどしゃべれずに下り立って、ギターを売るところはすごいの一言。結局、何をしていても、それを通じて人間性を向上させる、進化するというところにつきる。

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